2023年明けには、横浜市の公立小中高校に10,155台のCO2センサーが大量導入されます。この試みが全国に波及することを願います。
しかし、過去の導入事例では必ずしも成功とはいえない事例が多くありました。
失敗理由は
- 主に学校としての管理目的のため、実際の教室で有効に使用されなかった。
- 児童生徒への説明が不十分だった。
- CO2濃度の数値に合った換気方法についての具体的な周知が不十分なため、窓開けが不十分だったり行き過ぎがあったりで、エアコンとの併用がうまくいかなかった。
等が考えられます。
横浜市の予算措置理由
新型コロナウイルス感染症等に対する換気対策を実施するため、教室内の二酸化炭素濃度を測る測定器(CO2モニター)を学校に設置すると共に、子どもたちの換気意識を高めます。
想定されるねらい
児童・生徒への案内を的確に行うことで、CO2濃度の数値に興味を持ってもらい、必要な換気を励行することができます。
また、児童・生徒を通じて、家庭での換気の啓蒙にもつながります。
感染症に負けない日本をつくることにつながります。
成功に向けて、児童・生徒への案内方法についてのご提案
このたび横浜市の公立小学校・中学校・高校等では、この二酸化炭素濃度測定器を各教室に置いて、換気を徹底することになりました。
今のコロナウィルスは症状が出る前にも感染するし、無症状の人も多いので、普段から換気に気をつけておく必要があります。
二酸化炭素濃度は1,000PPMが一つの目安となります。1,000PPMを超えているのを目にしたら、窓開けを行って、空気が流れるようにしましょう。
教室が少し寒くなったり暑くなったりしますし、エアコンの暖房や冷房の電気代が余分にかかることにもなりますが、みなさんの健康を優先します。
窓開けはたくさん開ければいいというものではなく、教室の後ろの窓を10センチくらいと、廊下の前の戸を半分くらい開けてみてください。
設置場所のご提案
空気のよどみの場所がいいので、できれば教室の後方の廊下に近いところでケーブルをコンセントにつなぎ、画面表示の見やすい場所に設置してください。
充電式なので、一時的にケーブルをはずして他の場所で測定することも可能です。